「青い壷」
本日読み終えた有吉佐和子さんの「青い壷」
平松洋子さんの解説から
「うつくしいものは、望もうと望むまいと、ひとの真実を露にする。もちろん多くの場合、見る者、手にとる者に幸福をもたらすが、けっしてそれだけには終わらない。際立って美しいからこそ、奥底に重曹的な陰影を潜ませており、与えなくていいはずの光をもたらして浮き彫りにしてみせたり、分け入らなくてもいいのに人の心理を腑分けしたりもする。」
無名の陶芸家が偶然生み出した素晴らしい青磁の壷。売られたり盗まれたり、人から人へわたる壷とともに様々な人の人生が描かれてる作品です。
で、読みながら青磁の壷を見ようと思って、お婆ちゃんの本棚から美術館で特別展示があった際の「宋磁」という本出してきて、青い壷のモデルの南宋時代の龍泉窯の青磁をみてました。
で、後書きの解説を読んでるとなんと平松さん、私がいま手にしてる「宋磁」展に行かれてたのです。すごい~ミラクル~(*^^*)こういうのよくあるんよね☆
宋磁展に行って、実際に青磁を見たことについては、平松さんは、こう書かれてました。「まろやかで柔和な独特の光沢となめらかな質感をもち、胎土は白がかった磁器質。半透明の青碧の珠を思わせる輝きをまとっており、とろりととろける艶が目に沁みる。
ひとのたましいにすうっと入りこんで現実感を奪うふしぎなちから。」
ん~本物見に行きたいなぁ。
ちなみに話は、色んな人の人生を垣間見る感じなので、章ごとに短編のようです。
私は、7章と8章が好き。
by sawako
平松洋子さんの解説から
「うつくしいものは、望もうと望むまいと、ひとの真実を露にする。もちろん多くの場合、見る者、手にとる者に幸福をもたらすが、けっしてそれだけには終わらない。際立って美しいからこそ、奥底に重曹的な陰影を潜ませており、与えなくていいはずの光をもたらして浮き彫りにしてみせたり、分け入らなくてもいいのに人の心理を腑分けしたりもする。」
無名の陶芸家が偶然生み出した素晴らしい青磁の壷。売られたり盗まれたり、人から人へわたる壷とともに様々な人の人生が描かれてる作品です。
で、読みながら青磁の壷を見ようと思って、お婆ちゃんの本棚から美術館で特別展示があった際の「宋磁」という本出してきて、青い壷のモデルの南宋時代の龍泉窯の青磁をみてました。
で、後書きの解説を読んでるとなんと平松さん、私がいま手にしてる「宋磁」展に行かれてたのです。すごい~ミラクル~(*^^*)こういうのよくあるんよね☆
宋磁展に行って、実際に青磁を見たことについては、平松さんは、こう書かれてました。「まろやかで柔和な独特の光沢となめらかな質感をもち、胎土は白がかった磁器質。半透明の青碧の珠を思わせる輝きをまとっており、とろりととろける艶が目に沁みる。
ひとのたましいにすうっと入りこんで現実感を奪うふしぎなちから。」
ん~本物見に行きたいなぁ。
ちなみに話は、色んな人の人生を垣間見る感じなので、章ごとに短編のようです。
私は、7章と8章が好き。
by sawako
by 07230305
| 2012-05-16 22:42
| 図書館